選ばれたAmazonユーザーだけが購入できるスマートスピーカー、Amazon Echoが僕の部屋にもやってきた。
届いたものの、設定やアカウントの問題でさっそく四苦八苦した上に、使い道のメリットを見出せずにいる。
とはいえ、せっかく選ばれた者になったわけだから、早速レビューしてみたい。
Amazon Echoとは
Amazon EchoとはAmazonが提供するスマートスピーカーなる謎の端末である。
スマートスピーカーに僕も全く興味が無かったわけだが、どうも声で話しかけるだけで音楽をかけてくれたり、ニュースを読み上げてくれるらしい。
こんないかにも飲み会帰りって感じのウザい人が話しかけてきても無視せずに応えてくれるのだ。一人ぼっちの生活にはうってつけのお話相手と言える。独居老人とかにウケるかもしれない。
他にも家電に課金すれば、自動で鍵を閉めてくれたり電化製品のオンオフができたりするのだという。
めんどくさがり向けだ。僕のためのデバイスだ。
ようやく時代がめんどくさがりに追いついてきた。
とりあえず最初は4000円くらい安い、というのもあり、Bluetoothスピーカーにも興味があったので迷わず購入した。
もっとも、 現在は招待メールをリクエストして、Amazon様に選ばれた人間しか買うことができない。
僕のように、心が清らかでkindle端末を持っていて気品に溢れたAmazon Prime会員で運が良い人間しか所有が許されないデバイス、それがAmazon Echoである。
言うまでもないが、僕は招待されて自慢をしたいがためだけに招待に申し込み、選ばれた。
16日の発売日にメールが届き、すぐに注文。僕はとても重要な人物、すなわちプライム会員なので、次の日には届いた次第である(再配達で翌日受け取りになったが。)
wifiにつながらない問題
そんなわけで、今日から我が家もスイートでスマートなホームとなった。
選ばれし者なのでechoを手に入れた pic.twitter.com/HaahfWEaLq
— tonkotutarou (@tonkotu0621) 2017年11月18日
説明書なんて野暮である。こんなものはフィーリングでわかるのだ。
さっそく、Echoに電源コードを挿すと(おい、商品ページのイメージ画像には電源コード写ってねえじゃねえかふざけんな)本体上部のLEDが光り始める。なんか宇宙船っぽいSEも聞こえて、いかにもフューチャーガジェットって感じがする。
初期設定はAlexaというアプリを使っておこなう。AlexaはAmazonのAIアシスタントのことらしい。
Amazonアカウントでログインして、Echoを操作してwifiに接続しようと試みるが、エラー1というエラーコードが何度も表示されてなかなか接続されなかった。結局5~6回試みたら上手くいったけど・・・
ツイートを検索してみると僕と同じ症状の人が結構いた。エラー1問題として認知されているらしい。
まあ、僕は選ばれし人間なので、このエラーは問題なくクリアし、wifiの設定も完了。これでスマートな生活への準備は整った。あとはAlexaに命令をしまくるだけである。
しかし、問題はここからだった。
居住国が設定できず、役立たずと化したEcho
さっそくEchoに命令を下す。
「Alexa、Prime Musicを再生しろ」
誰かに命令するのは気持ちがいい。たとえそれが機械であっても変わらない。Echoは人間の本能的な加虐嗜好を満たすデバイスなのだ。
しかし、このEchoという端末は僕の命令に従わなかった。
「この端末では、Amazon Musicの居住国が正しく設定されていません」
(´・ω・`)ハァ?
その後、何度試しても音楽を再生してくれない。
試しにニュースを再生しようとすると英語をしゃべり始める。
天気予報を聞くと長野県辰野町の天気を説明しはじめる。
なんだか様子がおかしい。何か設定がおかしい。何よりも僕の命令に従わない端末は非常に不愉快である。機械のくせになまいきだ。
明らかに設定がおかしいが検索しても解決方法が出てこない。しかたがないのでカスタマーセンターに電話で泣きついてみることにした。
Echo端末がおかしいと電話口で泣きじゃくってみたものの、どうも新しい端末ということもあって向こうもよくわかっていないらしい。
部署をたらいまわしされたのちに、折り返しの電話をいただくことになった。Amazonの中の人も大変だなあ。
で、結局、折り返しの電話口で解決方法を説明してもらって解決した。
僕の場合は、Amazon.co.jpとAmazon.comのアカウントが共通のメールアドレス・パスワードだったため、Amazon.comのアカウントでログインした状態になっていたらしい。
解決方法としては、以下の手順となる
- Amazon.comのアカウントでログインアカウントメニューからContent and devicesを選択したのちyour devicesタブを開いて.comアカウントとEchoの紐づきを解除する。
- Amazon.co.jpのアカウントのパスワードを変更し、.comとは異なるパスワードにする(この操作はカスタマーセンターの人からパスワード変更用のURLを送ってもらいそこから行った。通常のアカウントメニューからのパスワード変更で同様の効果があるかはわからない)
- Alexaアプリの設定画面からサインアウトし、上記で設定した.co.jp用のメールアドレスとパスワードで再度ログイン。
- Echoのwifi設定画面を再度起動(丸いボタン5秒長押し)し、Echoを再セットアップする
- カスタマーセンターのお姉さんにめちゃくちゃに感謝の言葉を述べる
以上である。
どうも、Amazon.comと.Amazon.co.jpのアカウントを統合していると起こる問題らしくて、ほかにも同様の問題にハマっている方がいた。僕がアカウントを統合していたかは覚えていないのだけれど、パスワードが同じだったからおそらくそうなんだろう。以前に.comのkindleで無料本を買いまくった記憶があるので、そのせいかもしれない。
でもまあともかく、これでようやく普通の人と同じようにEchoが使える状態になった。
実際の使い勝手はどうよ
これがなんとも言えない。
音楽を再生して!と言うと、適当に音楽を再生してくれる。してくれるのはいいが、Jpopステーションなどから再生するので、大して興味もない西野カナとかドリカムなどを聞くことになる。
僕は明るい音楽を聴くと脳が拒否反応を起こす。学生時代に楽しそうに生きていた人間を無性に憎み始めてしまいツイッターにヘイトを投稿してしまうので、適当になんとなく音楽を聞き流す用途にはEchoは使えない。
ならば、好きなアーティストを指定で再生しようとするが、これもまたうまくいかない。たとえば「Alexa、椎名林檎を再生」とかこういう命令ならまだいい。
ただ、「Lyu:Lyuを再生」とか、聞き取りにくいアーティストの場合はなかなか再生してくれない。聞き間違えたり、「うまくできませんでした」と言われてしまう。しょうがないやつだなまったく。
しょうがないので、現在はalexaアプリのミュージック&本メニューから、Amazon My Musicを開き、アーティストを指定して再生することにした。
・・・あれ、これだと普通のbluetoothスピーカーと変わらなくね?
と思ったものの、ハンズフリーで「音量上げて、下げて」と命令するだけで操作できるのが地味に便利だ。料理や家事をしながらデバイスを操作できる。
実際、bluetoothスピーカーとして使うにも申し分ない。
kindle Fireとペアリングして、Prime ビデオの音声をEchoから再生したりなどしている。
Amazon Echo本体の音質は、期待してなかったので、むしろそこそこ悪くないように感じた。少なくともkindleのスピーカーから流すよりもよっぽどいい(当たり前)
いかにもなドンシャリっていう感じではあるけど、聞けないほどひどいわけじゃない。
ステレオジャックからスピーカーに出力することもできるんだけど、別にこのままでもいいかもしれない。
他にもスキルを追加して、radikoを再生してみたり(チャンネルが変えられず不便なので使うことはないかも)、天気予報を再生してみたり・・・
ただ、まあ、今はその辺の機能はオモチャレベルって印象だ。
今後どうする。
とりあえずせっかくなのでスマートホーム関連のデバイスを追加で購入して、スマートホーム化するのも悪くないと思っている。
こういうやつを導入すれば、照明やエアコンのオンオフが簡単にできるようになるらしい。
僕のような生来のめんどくさがりには照明のオンオフでいちいちリモコンを触るのもめんどくさいので、「Alexa、この僕のために照明を点けよ」と命令するだけでいいのはたぶん便利に違いない。
他にもスマートホーム用LED電球などというアナログなのかデジタルなのか分からないものもあるらしい。
でもまあ、とりあえず今のところはAlexa対応のデバイスがどれだけ出そろってくるかわからないので、まだ様子見かな。
とにかくまあ、これで僕もスマートな生活の仲間入りである。
こういう新しいデバイスをいち早く手に入れるのはやっぱり気持ちがいい。
アマゾンプライム会員の特典はすでに僕の生活の一部になっているので、このEchoにも期待をしている。
便利だったら次はEcho Dotも買ってみたいなあ。