ここのところ読書ペースが落ちてきてる。
(それと同時にブログに文章を考えるのが面倒になってる。
最近買った本、読んだ本の感想も書き留めないとどんどん忘れそうなので、備忘録程度に。
全部面白かったですよ、ほんと。
スローターハウス5

- 作者: カートヴォネガットジュニア,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/02/28
- メディア: Kindle版
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アメリカのSF作家、カートヴォネガットの作品。ヴォネガットは初めて読んだ。
主人公ビリーピルグリムは、第二次大戦中捕虜として生活中に、人生の過去と未来をあらゆる点をいったりきたりする時間旅行者となる。
彼はトラルファマドール星人にさらわれ、トラルファマドール人の時間観念によって生きることになった結果、ある時は捕虜として、ある時は点眼医として、あるときは戦後の療養病院で、
その瞬間ごとに人生のあらゆる場面を繰り返し見ることになる。
この本のあらすじを説明するのは難しい。ビリーの時間旅行に合わせて時系列が複雑に語られ、登場人物は多く、死ぬものに至ってはさらに多い。そういうものだ。
ただこの作品はヴォネガット自身が経験したドレスデン爆撃・戦争経験を下地に書いたものであり、戦争という枠組み、人々の関わり合いとして見ると1つの筋のようなものが見えてくる。
それをつかむまでがとにかく退屈だったけど、ラストは一気に読み込んでしまった。
風の歌を聴け
お前文庫版も持ってるんじゃないのか!と言われたら持っていると胸を張って答える。
バカなのか?と聞かれたら愛想笑いを浮かべてハグをしてやってもいい。
いちいち本棚に取りに行くのが面倒なのでkindle版も買った。
村上春樹のこの小説は上にあげた『スローターハウス5』に影響を受けて書かれたものらしい。
『スローターハウス5』を読んだあとだと、要所要所のパロディが光っていて2度美味しく楽しむことができた。
筋を覚えてる小説は気軽に読めて楽しい。
まだ読んだことがない人も是非是非
羊をめぐる冒険
村上春樹の最高傑作にあげる人も多い、羊をめぐる冒険。
俗に言う初期三部作の三作目だ。
旧友の送ってきた写真がきっかけで、主人公は、一匹の羊を探す羽目に陥る。
もう、この本はネタバレしたくないなあ。とかく読まなきゃ始まらない。
おおよそ村上春樹的な文体の出発点のようなものを感じる本で、うん、ああん。好きすぎて言葉にできないっ!
電子書籍で読めるのが嬉しいですね。何より、上巻・下巻がまとまってるのがいい。
この本は ロング・グッドバイ の影響を受けたとか言うけど、どうなんだろう?
傷物語
最近映画にもなってるらしい化物語の続編。
化物語の前夜を語る話で、主人公がいかにして吸血鬼になったかのお話。
いやにもったいぶってこの話を後回しにされてるイメージがあったけど、読んでみるとなんてことはないボーイミーツでお使い物のストーリーだった。
それでも一気に読んでしまったけど。
化物語よりも戦闘の描写が多くて、さらさらと読めるところもいい。
このシリーズは文庫版でも高いので、当分はいいかなあ。アニメが配信されるのを待つつもり。
今はカートヴォネガットの別の作品に挑戦中。
じっくりざっくりと本の紹介をする記事も書いてみたいけど、取り急ぎメモ程度に。