今週のお題「ゴールデンウィーク2016」
ゴールデンウィークが始まった。
皆さんはゴールデンウィークの語源をご存知だろうか?
よく誤解している人がいるが、ゴールデンウィークとは、連休という二字熟語をキンキラキンな横文字へ単純にモディファイした用語ではない。
ではゴールデンなウィークとは何か?
そう、ゴールデン。金。
金曜日。金曜日週間、毎日が金曜日。
そう、毎日が金曜日の夜になる。
この金曜日の夜の雰囲気が1週間続く現象を、我々はゴールデンウィークと呼んでいるのだ。
「休みを建前に調子にライディングしたファッキン共のアトモスフィア」が跳梁跋扈する状態だ。
忌々しい。
クソみたいなリア充がクソを漏らしたようにに騒ぐ週間、
子育てブロガーがクソの穴から生んだ子供を連れ回した挙句、クソの臭いがするブログを書きなぐる週間、
あるいは、独身男性が村上春樹の文庫本をamazonで頼み、業務の合間にチビチビと読む週間、
これらの総体がゴールデンウィークである。
忌々しい。
連休は平等では無い。毎日が月曜日の人もいるだろう。
しかし、街を包むこの浮かれポンチ空気だけは、なぜか平等にやってくる。
ウンザリするほど平等であるし、忌々しい。
ゴールデンウィークはやってくる。
自営業の人にも、10連勤の人にも、カレンダー通りの休みの人にも、余命1日の人にも、予定が無いまま天井を眺めてアクセス数が増えないブログの空白を埋めるためのクソ記事の文章を考えている独身男性に対しても、
呆れるほど平等にやってくる。
僕たちはゴールデンウィークという概念から逃れられない。
無関係の位置に自分を置こうとした時点で、ゴールデンウィークに囚われている。
忌々しい。
いま、街は既にゴールデンウィークに脳を支配されたゾンビが徘徊している
コンビニに行けば酔っ払ったカップルがコンドームを買い求めている。
居酒屋の前では新卒2年目が新卒に説教をしている。
駅前ではオッさんがオッさんと肩を組んでいた。TSUTAYAに行けば子連れがディズニー映画を借りていた。
子連れはAmazon primeでクレヨンしんちゃんでも見ていればいい。
クレヨンしんちゃんで子供の機嫌を取りながら、
「今からでも間に合う!子連れでいけるGW穴場10選!」
「5歳児を連れて○×に行ったら、××だった」
みたいな記事をネットで調べてブログでパクッて参考になりました!をやってればいい。
忌々しい。
では、我々はどうするのか。
これからの十日間、このデスフライデーエブリデイをどうやり過ごすのか。
この街の厚顔無恥なアンデッド共の腐敗した肺から吐き出される、下劣で卑賤な連休気分ウィルスからどう逃れるか。
僕にはその答えがある。
我々はamazon primeに登録するしかない。
prime videoでお笑いを見ながらprime musicを垂れ流し、kindleに備蓄した電子書籍をチビチビと削りながら prime nowで食糧を調達、
少しでも街の障気に触れないように、この部屋を一歩も出ず一意専心の気持ちで引きこもるしかない。
ありがとう、amazon prime、
ありがとう、インターネット。
ゴールデンウィーク浮かれポンチ子連れ酔っ払いリアル充実モンスターの皆さんは、思う存分現実世界のレジャー施設で4時間待ちとか6時間待ちとかして楽しんでいただきたい。
ゴールデンくらいネットを見ないで、快適な回線速度を僕たちに提供してほしい。
とてもつらい。