富士フイルムのミラーレスカメラ X-T3とXF16-80mm F4のレンズキットを購入した。
それまで3年弱使っていたE-M1 MarkIIにちょっとマンネリ感を感じていて、乗り換えを検討していた。
ソニーのα7 IIIと富士フイルムのX-T3で悩んでいたところ、ちょうどよくXF16-80mm F4のキットが発売。さらに、キャッシュバックキャンペーン(購入は2019年12月)がやってきた。
……などなど、いろんなタイミングが良かったことから、まんまとX-T3を買うことになった。
購入してから5カ月、少しずつ良いところと悪いところも見えてきたので、X-T3を買った理由や、X-T3とXF16-80mm F4のメリット・デメリットを紹介していきたい。
- なぜX-T3を買ってE-M1 MarkIIを手放したか
- X-T3を買うときに比較・検討したしたカメラは?
- α7 IIIとSIGMA Art 24-70mm F2.8とは最後まで悩んだ
- X-T3のメリット・魅力
- X-T3のデメリット
- XF16-80mmとX-T3の組み合わせについて
- XF16-80mm F4のメリット・デメリット
- 結論:X-T3とXF16-80mm F4は富士フイルムのいいところを全て味わえる
なぜX-T3を買ってE-M1 MarkIIを手放したか
今回、X-T3を購入するに際して、3年弱使ってきたオリンパスのE-M1 MarkIIを下取りに出すことにした。
E-M1 MarkIIと言えば、僕がX-T3を買った2019年12月時点では、E-M1Xと並ぶオリンパスのフラグシップ機。その時点では後継機のE-M1 MarkIIIのスペックの噂も無かったのに、なぜ手放すことにしたのか。
基本的には、X-T3を買う直前の記事にお気持ちをまとめているので、そちらも参考にしてほしい
E-M1 MarkII、オリンパスに感じる限界と買取単価の下落
E-M1 MarkIIからX-T3に買い替えるに際して一番大きかった理由は、オリンパスのミラーレスの進化が止まりつつあった点にある。
特に、2019年に発売したE-M1XやE-M5 MarkIIIのスペックを見たときの、進化の無さ。
センサーやAFエリアがE-M1 MarkIIと同様で、新しい機能を入れつつもマイナーチェンジに終始する感じを見て、嫌な予感がした。
「あれ、これもしかして、E-M1 MarkIIIも大して進化しないんじゃないだろうか」
マイクロフォーサーズで写真を始めた人間として、オリンパスのミラーレス機は大好きである。
特にE-M1 MarkIIは革新的な機種であったこともあり、本体の進化に関しては常に期待しているところがあった。
そんななか、立て続けにセンサーを使いまわした機種が出たことで、不安になってしまった。E-M1 MarkIIIはMarkIIほどびっくりするものではないかもしれない。
そう考えたときに、このあたりでオリンパスから乗り換えてもいいのではないかと思ったのである。
改めて買取価格を見てみると、20万で買ったE-M1 MarkIIも2019年12月時点では買取価格が7~8万円前後と下がりつつあった。このまま後継機が発表されてしまえば、一気に下がるに違いない。その前に売り抜ねばならない。
以前から富士フイルムの色にあこがれていた
実は、E-M1 MarkIIを買った直後に、富士フイルムのX-T2を二週間ほど借りる機会があり、しばらくいじっていたことがある。
ダイヤル操作はなれなかったものの、とにかく色がよく、何気なく撮るのが楽しくてしかたがなかった。特に、フィルムシミュレーションのクラシッククロームが良かった。
そんな体験をしていただけに、次は絶対富士フイルムだと思っていたのである。
以前にNikon Dfを手に入れた際、メリット・デメリットを書いたが、そのときも「次は富士フイルムを買うんだ!」とシメていた。
XF16-80mm F4による手ブレ補正問題の解決
ただ、富士フイルムを買うならば、できればX-H1のシリーズが良かった。具体的に言えば、X-H2を待っていた。
というのも、E-M1 MarkIIの強烈なボディ内手ブレ補正に甘えきって撮影していたからである。
富士フイルムのカメラ・レンズは手ブレ補正機構を持ったレンズが極端に少ない。X-H2は当分出ない。だから、富士フイルムは使いたいけど使えない。
そんなジレンマを解決するように、XF16-80mm F4とX-T3のレンズキットが登場したのである。
XF16-80mm F4は6段の手ブレ補正を持っている。解放F値がF4と若干くらいものの、焦点距離的にはE-M1 MarkIIで使用しているM.ZUIKO 12-40mm F2.8をカバーしていて便利である。
これなら、手ブレ補正が無くてもいけるかもしれぬと思ったのだ。
2019年12月末のキャッシュバックキャンペーンが3万円だった
で、そんなときにX-T3のボディに3万円キャッシュバックのキャンペーンが出てきた。はい。お買い上げ確定です。
X-T3を買うときに比較・検討したしたカメラは?
では、X-T3の購入に際して比較検討したカメラはなんだろうか。
結論から言うとソニーのα7 IIIである。
α7 IIIとSIGMA Art 24-70mm F2.8とは最後まで悩んだ
乗り換え先を考慮にするに際して、真っ先に浮かんだのは後述のソニー α7 IIIだった。
これはもう最近のカメラ事情を考えたら当然のことだと思う。
フルサイズセンサーでありながら比較的手ごろで性能が良く、サードパーティ製のレンズも充実している。瞳AFは強力で動物AFもあり、とにかくバランスがいい。
周りの知人もみんなソニーに乗り換えてしまっているし、ここでソニーを買うことで今後はいろいろと楽になるのは間違いないとは思ったのだ。
タイミングよくSIGMAが24-70mm F2.8を出すということもあり、これはソニー一択ではないかと思ったのである。
思ったものの、フルサイズミラーレスとレンズはやはり重たい。そして、X-T3とXF16-80mm F4のレンズキットと比較して、キャッシュバック込みで10万円の差がある。
気軽に持ち運ぶか否か、そして予算面でソニーのα7IIIは結局断念することにした。
X-T4を待つつもりはなかった
では、もう少し我慢してX-T4を買ったほうが良かったのではないか?これは確かに一理あったと思う。
僕が購入した2019年12月時点ではX-T4の発売が2020年の春ごろだという噂は、確定では流れていなかったと思う。センサーはそのままにボディ内手ブレ補正がつくなどの噂はあったものの、まだ発売時期が未定だった。
前述のとおり、E-M1 MarkIIの買取価格が下がっている点、そしてX-T3のキャッシュバックが魅力的だった点、なにより気になったらすぐ欲しくなってしまう気まぐれな性分を抑えることができず、X-T4の噂を確かめるよりも「とにかく買っちまえばいいんだよ!」という内なる自分の声に耐えられなかった。
まあX-T4も蓋を開けたらバリアングル液晶だったので、スルーして正解だったのだけど……
X-T3のメリット・魅力
と、まあここまで語ってきたのがX-T3を購入する前に考えていたことである。
ここからはX-T3を三カ月使ってきて分かったX-T3の長所について述べる。
撮って出しで成立する圧倒的な富士フイルムの色
もうね、何と言っても色。色がいい。というか、なんだろうな。説得力がある。
この写真自体はX-T3を実際に購入する直前に、富士フイルムのサービスステーションで借り撮った際の1枚。
色の良さをはっきり感じられる1枚というわけではないんだけど、この1枚撮ったときに、「あ、やっぱりいいなあ」と思った。要するにフィーリングがあってるんだと思う。
特に、フィルムシミュレーションのクラシッククロームが大好きで、そればかりで撮っている。
この退廃的な色合いがずっと好きで使いたくって仕方がないのでうれしくて仕方がない。誰が撮っても同じ写真になるけれど、それでも楽しい。
X-T3は操作のレスポンスもいい
これも事前にX-T3を富士フイルムから借りて確認した点。操作のレスポンスがX-T2と比べてもよくなったような気がする。
むしろ、このレスポンスの確認はE-M1 MarkIIとの比較した際に痛感した。
長く使って慣れていたE-M1 MarkIIと比較しても、ダイヤル操作やAF用のスティックなど便利な部分が多く、感覚的に操作ができる。操作中にフリーズすることも無い。
瞳認識AF、AFや連写も申し分なし
もっと言えば、AFや連写の側面。AFは高速で、キビキビと効く。
ここはE-M1 MarkIIに軍配が上がると思っていた。それだけにX-T3の性能の進化にはずいぶん驚いたわけである。
特に、瞳AFは購入後にファームウェアのアップデート(Ver3.0)があったこともあり、さらに使いやすくなった。
連写もあくまで僕の使用用途ではバッファの詰まりも感じられないし、かなり実用的だ。
速い被写体を撮らない場合でも、AFや書き込み速度は使用時のストレスに直結する。それだけに、このあたりの性能はX-T3の「地の力」が伝わってくる。
3軸チルトシフト液晶による直感的な撮影
X-T3にあこがれていたのがこの3軸チルトシフトである。もともと、オリンパスのE-P5でチルトシフトに慣れていただけに、E-M1 MarkIIのバリアングルには最後まで慣れることができなかった。
その後、ファームウェアVer3.0でアイセンサーの挙動が変わるなどしてただただあのモニターにはストレスが溜まっていた。
半面、富士フイルムの3軸チルトシフトは大変素晴らしい。
ファインダーとモニターを直感的に切り替えられるので、アイレベルを容易に変えることができる。光軸もズレない。やっぱり絶対チルトシフトのほうがいい。このあたりはイデオロギーの問題である。
USB給電による電池問題の解決
これは使ってみてから驚いた!!!!!!!!!
富士フイルムと言えば電池が持たない。電池が持たないと言えば富士フイルムと言われれる富士フイルムのカメラであるが、X-T3に関してはUSB TYPE-Cのケーブルを使えば、モバイルバッテリーから充電できるのである!
もう、これが本当に楽!普通に使っていたら3時間も持たないのに、このUSB給電のおかげで、電池の心配をすることがマジでなくなった。
AnkerのPD充電対応のバッテリーを買ったこともあり、予備に持っている中華性の富士フイルム互換バッテリーを使う機会がほとんどなくなってしまった。
そもそもがスマホヘビーユーザーであり、モバイルバッテリーを持ち運ぶことにも電源ケーブルをつなげることにも全く抵抗が無いので、街歩きをするときでもカメラにUSBケーブルをブッ挿したままうろついている。
いや、マジでUSB給電は必須。これはもうUSB給電できない機種に戻れない。
X-T3のデメリット
X-T3は上記のようにメリットがたくさんあるものの、
使い続けているといくつかデメリットに気がついてきた。
使い始める前から覚悟していた部分や、慣れの問題はあるものの、
それでも不便なところがいくつかある。
X-T3はグリップが小さい
これは使う前から分かっていた部分。
ミラーレス一眼屈指のグリップ感を持つオリンパスのE-M1 Mark IIから乗り換えたこともあり、X-T3のグリップの小ささにはとにかく困っている。
XF16-80mmb F4のような重たさあのあるズームレンズとあわせて使うと、
どうしてもレンズが重たくてグリップのバランスが取りにくい。
指が余るしホールド感に不安がある。
E-M1 MarkIIを使っていたときは、ストラップ無しで構えたり、手振れ補正に甘えて多少無理な体制で撮ることもできた。
しかし、X-T3でそれをやっちゃうと、うっかり手から零れ落ちてしまいそうで不安である。今のところ、ストラップを必ず首から掛ける運用で賄っているが、いずれ限界を感じるかもしれない。エクステンショングリップを買い増すか悩んでいる。
ボディ内手ブレ補正が恋しい
これも同じくE-M1 MarkIIからの乗り換えでつらい部分。
やっぱりボディ内手ブレ補正が欲しい。
前述のグリップの浅さや、シャッターボタンの形状もあり、わりとしっかりと構えないと手ブレに関しては不安がある。
XF16-80mm F4に関してはレンズの手ブレ補正が優秀なためある程度気にならないものの、今後単焦点レンズをそろえていく段階で、絶対に不満に感じると思う。
X-H2が欲しかった。X-T4はバリアングルなのでNG
今回はタイミングが合わなかったが、富士フイルムのカメラを使うなら、グリップと手振れ補正のバランスがいいX-H1シリーズ、欲を言えばX-H2から始めたかった。
うだうだと言っているうちにボディ内手ブレ補正がついたX-T4が出たものの、グリップが改善されていない上にバリアングル液晶だったために、X-T3からの買い替えの候補には至らず。
というか、X-T4のバリアングル採用はマジで理解できない。
富士フイルムの最大のメリットである3軸チルトシフトを捨てるメリット、まったく無いですよね。
クイックメニューが使いにくい
これは使い始めてから気がついた部分だが、一番のデメリットかもしれない。
富士フイルムの魅力はなんと言っても映像エンジンに頼った撮って出しの色である。
それだけに、このクイックメニューを活用してその場で絵をいじる機会が多くなる。
なのに、それなのに!このクイックメニューがとにかく使いにくい。
(画像引用元:http://fujifilm-dsc.com/ja/manual/x-t2/shortcuts/q_button/index.html)
クイックメニューを開くと画面がブラックアウトしてしまう上に、各メニューのダイヤルの方向やパラメータの内容が分かりにくく、とっつきにくいのである。
例えば、「シャドウトーン」はプラスにしていくほど、シャドウ部が暗くなっていき、マイナスにするとシャドウが明るくなる。
逆に「ハイトーン」は、プラスにすると明るくなり、マイナスにすると暗くなる。
どちらも同じような露出とコントラストを担うパラメータなのに、プラスマイナスの挙動が逆なのだ。なんでやねん。
さらに、このパラメーターはダイヤルの動きが分かりにくい!
右に回すとマイナスになっていき、左に回すとプラスになる。
例えば、シャッタースピードダイヤルなんかは、(数字の大きさだけで言えば)これと逆の挙動をする。
前述のシャドウトーン・ハイトーンの挙動は慣れた。納得できないけど慣れた。でもこのダイヤルの向きだけはマジで納得いかない。分かりにくすぎない!?
使わないダイヤルや割り当てできないダイヤルが多い
X-T3、いろいろとダイヤルがついててカッコいいんだけど、結局日常的に使うのはレンズの絞りダイヤルとリアダイヤルのシャッタースピード設定だけになっちゃいましたわ!露出補正ダイヤルやフロントダイヤル、マジで要らねえ!ガハハ!
他社のカメラと違い、X-T3ではレンズの絞りダイヤル・シャッタースピードダイヤルのいずれかを「オート」のモードにすることで、シャッタースピード優先や絞り優先のモードにすることができる。
できるのだが、このカメラの場合、どういうわけか設定に慣れてしまうとマニュアルで撮ってしまったほうがはるかに楽になってしまうのである。
ミラーレスのため、レリーズ前に明るさが分かることもあり、マニュアル撮影で全く困らない。
そんな感じで、必然的に使わなくなってしまうのが、露出補正ダイヤルと、フロントダイヤル。
露出補正ダイヤルはまだ使うのだが、レンズの絞りダイヤルが便利すぎてフロントダイヤルには何を割り当てたらいいかマジで分からない。
せめて。このフロントコマンドダイヤルにフィルムシミュレーションや、前述のシャドウトーンやハイトーンの調節を割り振りたいのだが、それは無理。
一応、ISOをコマンドダイヤルに割り振ることはできるものの、事故を避けるためにできれば上部のISOダイヤルで目視で確認したい。
うーん、このフロントダイヤル要るの?
wifiの接続が遅い・RAWが送れない
スマホとの相性もあるだろうが、純正アプリ、CameraRemoteとwifiの接続が遅い。一応スマホとbluetoothで常時接続しているものの、それでもwifiの接続が不安定である。
それと、E-M1 MarkIIはRAWが送れたのだが、富士フイルムのCamera RemoteはRAWは非対応。
まあ、マイクロフォーサーズとAPS-Cではデータサイズが違うので仕方ないが。
XF16-80mmとX-T3の組み合わせについて
ここからは、XF16-80mm F4とX-T3の組み合わせについて言及していく。
手ブレ補正大好き人間の僕にとって、富士フイルムのカメラはミラーレスなのに手ブレ非対応のボディ・レンズばかりで不安な点が多かった。
そこを踏み切れたのは、XF16-80mm F4の手振れ補正と画角が魅力的だったためである。
キットレンズとして便利さと写りのバランスはいい
やっぱり、ちょうどいいです。画角が広くて、なんでも撮れる。
とりあえずこれ一本あればいい、っていう安心感がある。
単体だと新品で8~9万だが、キットレンズとしてキャッシュバック付きで買えば、約5~6万ほどのレンズとなり、コストパフォーマンスが高い魅力的なレンズに感じて来る
ボディのグリップ感とバランスが悪い
一方で、X-T3とXF16-80mmF4の物理的なバランスは正直悪いと思う。
なによりも、X-T3のグリップが小さすぎる。
鏡筒の太さ、重たさも含めて機能のわりには抑え込んでいる。
だが、いかんせんX-T3との相性が悪すぎる。
これがもしX-H1のキットレンズだったら、良い感じだったんだろうけど・・・
XF16-80mm F4のメリット・デメリット
XF16-80mm F4のメリット
X-T3は保留にして、XF16-80mm F4を単体で見たときのメリットを見ていきたい。
35mm換算24-120mmの使いやすさ
なんといっても画角の広さである。同様のキットレンズの18-55mm F2.8-4よりも広角も望遠も申し分がない。
とにかくこれ一本で何でも撮れるという安心感がうれしい。
仕事でたまに撮影をすることがあり、X-T3とXF16-80mm F4、それからGodoxのストロボあたりを組み合わせて撮っている。
AFもイマドキの速さはちゃんと保っているし、X-T3との瞳AFとの相性もいい。今のところ何一つ困らない。
そして、これ一本で何でも撮れるので、追加で購入するレンズを自由に選ぶことができる。自分の好きな画角も自然と分かってくるからだ。
手振れ補正が強力
手ブレ補正は前評判どおり十分に協力である。6.5段とのこと。
実際にやってみると、手持ちとストラップで人をぶらすような撮影も簡単にこなせるし、良い感じだ。
富士フイルムのカメラのグリップやシャッターボタンだと、E-M1 MarkIIほど自由度が高く撮れるわけではない。しかしそれでもまあ、十分に手振れ補正の役割は果たしてくれる。
防塵防滴
X-T3と組み合わせると防塵防滴。当たり前になりつつあるけど、だからこそ感謝。
オリンパスユーザーのようにカメラをシャワーで丸洗いすることはないものの、不意の雨程度では怯えなくて済むのは助かる。
XF16-80mm F4のデメリット
F4ゆえの暗さ
F4通しは暗い(泣)(泣)(泣)
マイクロフォーサーズの時は12-40mm F2.8と、ひとつ明るいズームを標準として使っていた。それだけに、XF16-80mmの暗さはちょっとつらいものがある。
X-T3は露出のシミュレーターがついているから、事前にアンダーは分かるものの、それでもISOやシャッタースピードで思いのほか制約を受ける場合がある
あっさりとした写り
あんまり大きな声で言えないけど、ぶっちゃけそんなに写りがいいとは思えないのです。写りの良さとは何かはともかくとして。
晴れた日に、記録用の写真を撮るのは十分だけど、それ以上を望むとちょっと厳しい。
実際、僕はこのレンズが初めての富士フイルムだったわけだが、その後ZEISSの touit 32/1.8を買ってしまい、このズームレンズを使わなくなってしまった。
あまり寄れない(注:マイクロフォーサーズと比較して)
これは僕がマイクロフォーサーズを引っ張ってるのが悪いんですが、全然寄れません!
いや、寄れんこともないのだが、12-40mm F2.8などと比べると物足りない。
ここは12-40mm F2.8を活かすためにマイクロフォーサーズのカメラを活かしておきたい理由になっている
結論:X-T3とXF16-80mm F4は富士フイルムのいいところを全て味わえる
以上、長くなってきたれど、要するにこんな感じだ
- X-T3は正当進化してきた富士フイルムの最高の機種
- でも手振れ補正はない
- じゃあXF16-80mm F4 を便利ズームにして解決すればいいじゃん!
といった感じである。
この記事を書いている途中にX-T4が発売されようとしているが、正直X-T3とは微妙な立ち位置の違いもあわせてまだまだ残っていくと思う。
僕が買った昨年末よりも明らかに安くなってくるであろうこのレンズキットセット、
お得感がああるのでほんまにおすすめです。ぜひ。